カウンセリングや心理療法って?

2024年5月21日

ゲシュタルト療法のWSでトラウマ・ケアをしてきました

カウンセリングや心理療法、タッチセラピーを通して「トラウマはケアしていける」

こんばんは。

先日、ゲシュタルト療法の第一人者と言われる百武正嗣先生のWSに参加してまた一皮むけた平野なおみです。

心理療法の技法・スキルは、世界中に500種類近くあるそうで(凄いですよね)ゲシュタルト療法はその中のひとつの流派です。

その中のひとつである「エンプティチェア」の技法は私の大好きなスキルです。聴いた事がある方もいらっしゃるかもしれませんし

リフレームにカウンセリングや心理療法を受けに通われた方は、受けられた方が殆どかもしれませんね。

こういった所に参加するのは、専門家のスキルアップのための研修となりますが私の中では「素の自分になってがっつりワークを受ける」と言うことをとても大切にしています。

秘密を守り合うルールがありますのでもちろん他の参加者さんのことは一切、漏らしませんが。今夜は自分の「気付き」などを書きたい気持ちです。心の問題からの回復にご興味がある方はお付き合いください。

いつも・・・ですが(笑)もう前日から私の中ではワークは始まっていまして、前夜は眠たいのにベッドに入りたくない。無駄に色々やって自分を紛らわせて保つ・・・(笑)

毎回恒例のそんな時間を過ごしました。

人は「怖かった想い」は、できれば無かった事にして何も感じず、考えずに麻痺させていたいものです。

でも、その無かった事に(抑圧)した出来事(トラウマ)は形を変え、いつか必ず出てくるものだと私は思っています。

本人に出なくてもお子さんが親や祖父母の抱えるテーマ(不安や恐怖、悲しみ、怒りなど)を形を変えて出せたり・・・など連鎖することはよ~く起こりますね。

なので傷付いた直後に心のケアができると本来は最高なんですが、いつもそれが可能な訳ではないですよね。

「心の傷のケア?なにそれ?」って感じの方も多いのが、まだまだ現状だと思います。

セラピストの先生の問いかけに対して私の中から出てきたのは、なんと私が「僅か5歳頃に経験した怖い思い」でした。なので50年前頃の出来事を扱った訳になります。

5歳の頃に、怖い思いをして誰にも話せず抑圧したなおみちゃんがカウンセリングや心理療法を受けられて「トラウマとして残らなかった」としたら、私が28歳の時にパニック障害を発症する確率は大きく下がったであろう・・・としみじみと思います。

今回は、久々のがっつりワークでしたので「トラウマを出す気満々」での参加となりました(笑)

当日、朝から胃や横隔膜の辺りになにか思いが大きく渦巻いていて、それを消化器を通って「口から(言語として)出したい感覚」が大きく続いていました。

「出す」というのは安全なセラピストの前で話したり、感じたり、怒れたり、悲んだり、泣いたり、笑ったり・・・ですね。

グループ療法にこれだけ出まくってきている私も今回、すごく緊張しているのが分かりました。

今までに参加してきたグループ療法で、28年前の事も50年前の事も扱ってきていますが、その時に必要な癒しが起こる・・・ものですので少しずつ少しずつ扱っていく必要があります。

解離してしまって心と身体がバラバラになってしまって「はてな?」と自分自身の怖さをうまく感じられなかったり、「べつに・・・」となったり。

こういった自分を守る防衛機制も人間にはよ~く起こりますね。

今回、ワークを通して丁寧に真剣にトラウマに向き合って、胃や横隔膜あたりでグルグル渦巻いていた不快な感覚が、最終的にその場で私が感じた変化は「背中の辺りが柔らか~く・温かい安心の感覚」でした。

これはもうトラウマの癒しは大成功ですね。心と身体はつながりあっていますのでね。

こういった「自分についてより深く気付き、知り・要らなくなったトラウマを肩から下ろし・本当の自分を取り戻し・より良く生きていける」事に繋がるのがカウンセリングや心理療法の醍醐味だと私は思っています。

これがあるからセラピストは辞められません(笑)

企画された主催者さんと、あの時間を温かく見守ってくださった他の参加者さんに本当に感謝の想いです。温かで穏やかなよい時間となりました。

会場に向かう時の緊張気味の肩や首、呼吸の浅さが信じられない程、「人生ってやっぱりいいな♪」と足取り軽くスキップしたい気持ちで帰ってきた私です。

リフレームでもグループ療法をどんどん増やしていこうと心に決めた忘れられない最高の日となりました。

このようにトラウマとして残ってしまうと、残念ながらそれはゼロにはなりません。人間関係がうまく持てなかったりなどの影響も残ってしまいます。でもケアすることで薄めて楽になっていくことができます。

本当の意味でトラウマ・ケアができるセラピストは多くはないとされている中で

私はその教育ベースを持つだけではなく、自分が当事者としてトラウマの後遺症から回復してきた経験をもっています。

それが私のセラピストとしての誇りと大きな財産となっています。

あんなに酷かった私がここまで回復・成長できたんですからね(笑)

さてさて、またがんばります!

*補足:その方の状態によってはトラウマ・ケアは提供していません。

~カウンセラーによる釧路の不登校サポート事業~

「クライアントさん限定・おかあさんのためのWS」

「クライアントさん以外も参加可!子どもの扱い方学習会」次回は6/19㈬です