
トラウマのメガネをかけながら、世の中を見ていると人間関係・社会との関わり方
そして自分についてなど
物事が歪んで見えてしまう事が多いのだと私は思います。
例えば
いじめ被害を持つ方が、カウンセリングを受けるなど心のケアが適切になされず”ノーケアのまま”だとその経験がトラウマとして残ってしまうのはなんとな~くでも想像しやすいかもしれません。
その人にその後、どういう好ましくない影響が起こり得るかと言うと
誰かが、数人でコソコソ話をしていただけで「自分の悪口を言われているに違いない」とか「自分は嫌われる存在だから」などと思ってしまいがち・・・になる可能性が、
そういった経験を持たない、またはいじめ被害後に適切なケアがなされている人と比較して高くなってしまう私は思います。
その「コソコソ」は、全く違う話をしていたにも関わらず・・・です。
いじめ被害を受けていた学校や職場などからは既に脱していて、今は違う問題のない場所にいるにも関わらず
トラウマの後遺症から、またそこでも「一人ポツ~ン」としてしまったり
なにか起こる度に、胸がドキドキしたり、喉のあたりが締め付けられる感覚が起こったりなど
過剰な反応が起こってしまうかもしれません。
これって「トラウマのメガネをかけて世の中を見てしまっているから」なのがお分かりいただけるかと思います。
もちろん、その人が悪いのではなく
恥ずべき人はいじめの加害行為をした人ですね。
ただ、被害者のままでい続けてしまうのは
悲しいし、本来であればその人が味わえる分の人間関係を築いていく楽しさや
悩みを解決していく過程や達成感などが奪われてしまう可能性も高くなるので
もったいないよね・・・と私は思ってしまいます。
次に
子どもの頃に、両親や祖父母などの仲が悪く「いつ誰が怒鳴り出すか」分からないような緊張感がみなぎる家で育っていたり、大人が自分の事で精一杯で子どもであったあなたにあまり関心を向けてもらえていなかったり、いつもお金の心配を聴かされていたにも関わらず、これまたノーケアのままで生きていると
いつも過剰にビクビクしたり落ち着かず、神経系は交感神経がいつも優位に働いてしまい、アドレナリンが過剰に分泌され、ADHDの特性と似た症状が起こったり・・・
自分は話を聴いてもらえないのが当たり前、自分は何か話してもいつも否定されるのが当たり前な存在・・・と言うトラウマのメガネをかけてしまっても不思議ではないので、
「こんな自分は人に大切に扱われなくて当たり前」
「自分のことよりもまずは人の事が大事」と言う認知の歪みが生じてしまいがちだと思います。
お金をかけてもらえなくて当たり前。他の人と違って自分にはそんな価値はないのだな。
大人になってからも、どんなに高給取りになっていても「お金の不安」の思考が抜けない事も多いと思います。
これは苦しいですよね。
物事を悲観的に見てしまったり、人生がうまくいっているとなにやら落ち着かなかったり・・・などの影響が考えられますね。
次に
両親が別居や離婚をしたにも関わらず、その理由をちゃんと伝えられていない事は多いと思います。親としては子どもに対する申し訳なさや、心配をかけたくない想いから多くは語らないのも自然な事かもしれません。
「ちゃんと伝える」というのは、子どもが親に気を遣わずに経緯の質問や確認ができたり、「嫌だ」と言えたり、「片親を失った」と言う「怒りや悲しみや先への不安」を否定されずに情緒的な関り方でしっかり聴いてもらえる事かと思います。
耳が痛いですね・・・^^;
その時に、片親を失ったという喪失に対するカウンセリングを受けられるといいのですが、多くはそうではないのが現状だと思います。
ノーケアのまま、トラウマのメガネをかけたまま生きていく上で起こる影響・後遺症として
「大切な人は自分からいつか去って行くものだ」と感じて、人と深く関わる事を回避しながら生きていく事に繋がるかもしれません。
大人になっての、パートナー選びは「自分を捨てた親」に似た人を選び、その人を「なんとか変える事」に生きがいを見出し、必死で人生のリベンジをはかる・・・事も多いと思います。
こうなると「依存・共依存」の関係性となり、うまくいかなくなると「自分の人生ってなんだっけ?」と虚しくなったり。
そもそもトラウマのメガネをかけてさえいなければ選ばない相手だったかもしれません。
次に
子どもの頃に、死別を経験した時に、スクールカウンセラーなどにつなげてもらえてそこで適切なケア・治療的な関りがあるといいのですが、現状はいかがでしょうか。
大人でさえ、その深い悲しみと直面するのは大きい出来事ですよね。
大人と違って子どもはまだ脳が未発達なため言語化することができません。
過敏さや繊細さをもつ子たちにとっては、死別はとてもとても大きな出来事です。
語られなかったお別れが、その後、鬱や強迫症の症状として出てくるかもしれません。
・・・とここまで
「いじめの被害」「機能不全な家庭で育ったアダルトチルドレン」「親の別居や離婚の喪失体験」「死別による喪失」についての例をあげてみましたが、いかがでしょうか。
トラウマとして残ってしまっている・外傷体験からの影響や後遺症
これって苦しいものです。
言語化できない様々な想いや心のSOSを子ども達は、問題を起こしたり
様々な症状を出す事によって、「伝えてくれている」のだと私は思っています。
気付けた大人は、ぜひ適切なケアにつなげてほしいと思っていますし
そして、例えノーケアのままであっても、生き残り既に大人になっている人たちも
カウンセリングや心理療法を通して、ケアを受けていく事で
人生を変えていけるものだ
と私は考えています。
その経験から何十年経っていても遅いという事はありませんから、諦めないでいてほしいです。
今が人生の転換期かな、と感じている方は受けてみてください。
ではでは、また
日本家族と子どもセラピスト学会認定セラピスト リフレーム・カウンセリングルーム & ほっかいどう不登校サポート研究所 & 家族と子どもケア・サポートチーム 代表心理セラピスト 平野なおみ
3月が終わりますね・・・。まだまだ寒い釧路ですが、あと一か月もしないうちに桜が咲き始めると思うと嬉しくなります。
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