お知らせ

2023年7月20日

心の境界線を引いていけるようになる為の「バウンダリーWS 釧路」

こんばんは🍉リフレーム・カウンセリングルームの平野なおみです。

私の住む避暑の街・釧路市は、ここ数日過ごしやすい気温が続いています。

こちらを訪れて下さっている皆様は”今年の夏”をいかがお過ごしでしょうか?

さて、8/4に行う「バウンダリーWS」について、先日もこちらでご案内させていただきました。

かつての私がそうであったように「バウンダリー・心理的な境界線って何ぞや?」と思われる方が殆どかもしれませんね。今日も少しだけ触れながら一緒に考えてみたいと思います。

自分を主語とした「I(アイ)・メッセージ」などのコミュニケーションスキルを習得されたら、次に「心理的境界線」について身に着けていかれると、子育てや家族、友人、職場の人間関係などが今よりも”もっと”楽になっていく、と私は知識からも自身の経験からもそう思っています。

「カウンセラーによる釧路の不登校サポート事業」~子どもの扱い方学習会~は、コミュニケーションスキルなどを定期的に学べる学習会です。セラピーに通われていない一般の方も参加できます→こちら

心の境界線を越えてくる人ってどんな人?入り込まれそうだと気付いたらNOを言ってもいい!

境界線を踏み越えてくる人は、世の中に溢れているかもしれませんね。

私もプライベートでは「あ~、私ちょっと境界線を踏み越えちゃったかな・・・」と思う事が、今でも時々あります。

そういう時は「今、踏み越えちゃった感じがしたのでもし気分を害された時には伝えてね」と謝ります。

このように、境界線の概念を「知っている人」と「知らない人」とでは、人間関係の持ち方や生き方そのものが大きく違ってくるものだと私は思っています。そして境界線は何度も学び、実行しながら身に着けていくものだとも思っています。

例えば、まだこちらが寝ているような時間帯にアポなしで突然、訪問されたり、ゆっくりしている休日にスマホの着信音がなったり・・・。いつもいつもこうだと困ってしまいますよね。

心と身体を休めたり、好きな事をしたり楽しんだりする時間を取る「責任」が自分にはあります。

アポなしの訪問は、都合が悪い時には断ってもいいし、休日や早朝や深夜などこちらがOKではない時の連絡は通知をオフにしておくなど工夫ができるといいですね。

こういった「分かりやすい境界線の踏み越え」もあれば、「気付きにくい境界線の踏み越え」も沢山あると思います。

こんな事を言ったら相手に悪いな・・こう思われたらどうしよう・・・などの「見棄てられる不安」

「気付きにくい境界線の踏み越え」についても、一緒に考えてみたいと思います。

例えば、「愚痴の垂れ流しに合う人」は多いと思うのですが、いかがでしょうか? 実は私もそのひとりです(笑)

「大変な想いをしている人が、その大変さを自分に話している時に」→「聴かなきゃ」のスイッチが入るのは「いつも愚痴の垂れ流しにあっていた成育歴を持つ人(私)」のなせる業(トラウマ反応)とも言えますね。

その役割を、子どもながらにこなしていたお陰で「聴くこと」に長け、その強みを活かし職業とできているのですから、この成育歴の”ここ”は(当時は怖かったけれども)大感謝ですね。人生うまくできているな~、とさえ思っています(笑)

ただプライベートでも、このスイッチが入るのは「自分の持つテーマ(課題)」だと思っています。

「ちょっと溜まっているから聴いてもらっていい?」と相手の許可を得てから、聴いてもらう。

相手の人(聴く側)は、その時のご自分の心や時間やタスクに余裕がある時である事が前提になるかもしれませんし、睡眠時間を削ってでも相手の話を聴く選択をする時もあっていいと思います。怒りが溜まらなければ。

「お互いに同じくらいの時間(量)を話し・聴いてもらう」事は、お互いに回復していくのに役立つ良い事だと思います。

でもそうではない人もいますね。

例えば、私が境界線を引けなかった経験談として(笑)

「〇〇があなたの事も悪く言っていたよ」「〇〇はあなたの事もこう思っていると思うよ」というような話には要注意だと考えています。

「〇〇さん」が、私の事を悪く言っている現場を私が直接、見聞きした訳ではないのでね。でも聴いてしまえば当然、人間なので腹が立ったりの反応が起こります。

それ以来、こういう類のお話は自分を大切に扱う為に「聴かない選択をする」のが一番だと思っています。

人間関係に於ける心のモヤモヤを自分のセラピーで扱った時に「自分の問題として愚痴の垂れ流しにあっている」事をセラピストの先生に伝えてもらい、とても驚いた後で、何度も何度も長い期間、聴いてきましたので垂れ流した相手に沸々と怒りの感情が湧いてきました。

自分の問題として、「時間の境界線・一緒に考えるという労力の境界線・感情や責任の境界線」が曖昧であった自分に気付けた良い(痛いとも言う^^;)経験となりましたし

何かが変だぞ!とモヤモヤを感じた段階で、時間を作る事も、話を聴く事にも「NO」を伝えられていれば、もっと自分を尊重できて「怒りとして残ったり」「関係性が悪くなったり」・・・にまで発展しなかったかもしれませんね。

相手の感情や反応やペースに自分から巻き込まれていった事や、聴かなきゃ悪いな・・・の気持ちやこんなことを言ったら相手に悪いな・・・の私の「見棄てられ不安」や「いい人だと思われたい思い」が働いたのだと理解しています。

「自分の気分を害してまで、他者の気分を良くしたい」というような典型的な共依存症ですね。人間関係に於ける糊の役割や人への優しさと紙一重なんですが、見極めるのにはやっぱり「何だか変だぞ!」の自分の直感を信じていいのだと思っています。

人間関係の持ち方って簡単ではないけれども、だからこそより良く生きていくために必要なスキル

ここまで私の黒歴史(笑)も読んで下さりありがとうございます。

「バウンダリー・心の境界線」と言うのは「自分も相手も尊重していくためのスキル」であると私は思っています。

相手を本当の意味で尊重していくためには、まず先に「自分を尊重していけるようになる」事が必要だと思います。

尊重していくためには「自分の本当の気持ち(感情)」を知っていけるといいですね。

コミュニケーションスキルや境界線と言う概念を知識として学ばれ、実行されている方を養育者に持つお子さんは「最高の環境」を持っていると私は思います。「生きにくさ」と同じように「生きやすさ」も連鎖しますよね。

WSのお申込み締め切りは21日㈮となっております。一緒に学んでみたい方・あとおひとり入れます!

それでは、また☘

*こころとからだのケア*リフレーム・カウンセリングルーム 代表/心理セラピスト 平野なおみ

私の心理的境界線の引き方・その1→「言語と非言語・怒りと悲しみの関係性