
昨年11月に釧路新聞社さんで「番茶の味」というコラムを執筆させていただいてから
かれこれ4か月の月日が経過し
新しい年を迎え、1歳年を重ね、春の入り口に居る平野なおみです。
こちらを訪れて下さっている皆さまが、心穏やかな一年間を創っていけるように願っていますね。
(もちろん自分自身も含めてです)
さて、四十(しじゅう)を超えてから私設のカウンセリングオフィスを設立し
沢山の方々と日々向かい合わせいただき、早いもので14年目を迎えました。
今年も、
「目には見えなくても傷付いた心にはケアが必要」という認識や「心のケアを受ける選択肢」がじわりじわりと浸透していく事。それによってメンタル疾患を発症しなくて済む方がひとりでも増えていく事を目標(私の夢)に、流れと共に歩んでいきたいと思っています。
私の所には、お子さんからシニア世代まで幅広い年代の方が来られています。
不登校などをきっかけに親御さんに連れて来られる小学生から大学生までの方が通われる事が特に多いのですが
子どもの時に、カウンセリングや心理療法を受けておく事は
その人のその後の人生に於いて、メンタル疾患を大きく発症する事の予防になり得ます。
なぜなら、心のケアを受ける事で、自ずと自己肯定感が育まれますし
他者と健全な境界線の引き方を獲得できていくものだからです。
「こんなダメな自分でごめんなさい」
「消えたい・いなくなりたい」
などと、漠然と不安を感じ続けたまま大人にならなくて済む可能性が高くなりますよね。
ご家族や親族(血縁)の中に、メンタル疾患を抱えている(いた)方がいたり・・・自死が起こった方は特に「将来も健康な心で過ごす為の予防として」心のケアを大切に捉えてほしいです。
それ以外にも
いじめの被害・加害、学校や集団が怖い、自傷行為、摂食障害
暴力や事故の目撃、手術などの医療行為から調子を崩した、両親の不仲や別居・離婚、
死別、様々な依存症、パワハラ
など様々な危機的状況の時に、カウンセリングや心理療法を活用してほしいです。
今年も、そんな想いをこちらで発信していきたいと思っています。
コラムでこんなこと書きました ↓

感謝の思いから
私は、標茶町で生まれ育ち、高校卒業後に夢と希望を抱きつつ当時、大都会と感じていた釧路市に出てきました。 長い歳月の中でうまくいかなかったこともありましたが、精いっぱい生きてこられたと思っています。 特に一人の母親としては子供に関わるさまざまな援助者の方々に随分、助けられてきたからこそ何とかできてきたのだと思います。 後に提携先となる精神科クリニックでのトレーニングを経て2012年から活動をスタートした私が、街のカウンセラーとして地域に根差し、家族や子供に寄り添うゆえんはこの感謝の気持ちにあるのだと思っています。 平 野 直 美(心理カウンセラー)
話し手側から聞き手側に
不安症の一つにパニック症があります。 器質的な異常はないにも関わらず突然、動悸・息苦しさや強い恐怖感などが襲ってくる疾患です。 過去にトラウマを体験した時と似た刺激に対して脳の扁桃体が誤作動を起こし過剰に反応してしまうために起こるといわれています。 私はかつてこの症状が10年間、続いて絶望していた一人です。 19年前、釧路で心理療法を受けられる場所ができたことを知り、わらにもすがる思いでケアを受けに行き、発作がピタリと治まりました。 誰かの役に立てるかもしれないと、カウンセラーを目指し、続けているのはこの経験が原動力です。 平 野 直 美(心理カウンセラー)
家族と子どもケア・サポートチーム
民間のカウンセラーとして活動を開始した同時期から「家族と子どもケア・サポートチーム」としても仲間と共に活動をしてきました。地域のメンタルヘルスの認識の向上を目的に、「ないなら作ればいい」の草の根活動として行ってきました。「大切な人を自死で亡くされた方が集い思いを語れる安全な居場所」は自死遺族の立場でもある私には思い入れの深い場です。後にこのチームは、釧路市の「いろいろな悩みの相談先」の一つに加えられていました。一人ではできなかったことも仲間と一緒だからこそ、つくり出し続けてこられたのだと思っています。 平 野 直 美(心理カウンセラー)
自死遺族のケアの重要性
私が自死遺族であることを公表しているのは「似た経験をしている方がこのことは語ってもよいことなのだな」と知ってほしいためです。一人の自死が起こると深刻な影響を受ける人が最低6人いるとされる中で、学校や職場などで自死が起こっていない人の方が少ないのが現状だと思います。話せる場を持てずに心にふたをし、奥底に押し込めてノーケアなままの人がほとんどでしょう。メンタル不調から私のところに来られる方々の中に、何十年もふたをしたままの自死遺族が来られる割合に、心のケアの重要性をいつも感じています。 平 野 直 美(心理カウンセラー)
ほっかいどう不登校サポート研究所
カウンセリングには幅広い年代の方々が来られますが、特にコロナ禍以降、不登校のお子さんがグンと増えました。 「不登校は問題行動ではない」と文科省が明言しているにも関わらず、どのお子さんも自分を責め、どのお母さんも不安でいっぱいで混乱してしまっているものです。 また、教員など支援者さんも相談に来られていることから長年、必要性を感じていた「ほっかいどう不登校サポート研究所」を昨年、立ち上げました。 ここでは親子の心のケアのみではなくて子育て学習会やグループ療法、教員など支援者対象の学び合う会などを定期的に行っています。平 野 直 美(心理カウンセラー)
不登校は力のある証拠
登校渋りの段階で子供は既に絶望の域に達しているものです。登校する方がずっと楽とも言える中で、行かない選択ができるのは芯のある力のある証拠とも言えます。変わり果てたわが子の表情を見て、生まれてきてくれた時、歩いた時のうれしさを思い出し、「無理に登校させるよりまた笑顔が戻る方が大切だな」と思えるくらいになると不思議なもので子供も再び、歩み出すことが多いです。本当に困っていた時に、親に分かってもらえた、味方になってもらえた安心感はその子の生涯の宝となり得ます。否定や過干渉は、逆効果で心を閉ざし続けてしまいます。 平 野 直 美(心理カウンセラー)
屋号に選んだ「リフレーム」
心理療法の技法の一つに「リフレーム」があります。 「物事をネガティブな面からだけではなく肯定的な側面からも眺めて解釈する」ものです。 例えば、愛するペットが虹の橋を渡った時に、悲しみがあふれることは自然なことですね。 私の所に来られる方々は辛さや後悔などのネガティブな側面をたくさん、話されます。 流すべき涙を流された後で「こんなに悲しいのも、それだけ大切に思っていたからこそなんだな」「一緒に暮らせたことで人生が豊かになったな」というような肯定的な意味付けにたどり着き、涙交じりの笑顔を見せて下さる方も多いものです。 平 野 直 美(心理カウンセラー)
執筆の作業は、いつもより文字数をコンパクトにまとめる事は少し骨が折れましたが
とっても楽しかったです。
ただ、私の得意な(笑)「あれもこれも」←(脳が多動)と案の定なってしまい選びきれず
7本でいい所を多く提出して、担当の方に選んでいただきたいとお願いしました。
地元の新聞社さんの「いつも読んでいたコラムを担当させていただいた事」は
昨年の私の10大ニュースのひとつとして光り輝いています。
でも、同級生や何人ものお知り合いの方々から「読みましたよ」と伝えていただいて
♪うれしはずかし の曲(ドリカム)がその度に脳内に流れて
案外、私もシャイなんだなと思いました。
新たな自分なのか、かつての古い自分が出てきたのか?分かりませんが(両方かな・笑)
どの自分も含めて「自分」なのです。
自分に対する自信のかけらもなく(構築できていなく)
どんな場面でもニコニコ仮面を被り、
内面では「本当の自分ってなんだっけ?」となっていた生きずらさの塊であったかつての私が
どんな自分も愛おしく思えるようになっているのが「私の成長の証」ですね。
自分で自分を諦めずにここまで来られて、改めて本当に嬉しいです。
「日本家族と子どもセラピスト学会認定資格保有」 リフレーム・カウンセリングルーム & ほっかいどう不登校サポート研究所 & 家族と子どもケア・サポートチーム 代表カウンセラー 平野なおみ

