お知らせ

2024年10月7日

釧路地方で「デートDV予防啓発活動」を行っています

釧路地方でデートDV予防啓発活動を行っています

リフレーム・カウンセリングルーム内に本年7月に発足しました「ほっかいどう不登校サポート研究所」では、デートDVの「予防」や「防止のための心のケア」について、

デートDVファシリテーターでもある平野なおみが講師としてお話させていただく活動もスタートしております。

カウンセリングに通われるクライエントさんを対象とした学習会だけではなく、

いじめの問題・多様性・愛着・トラウマや解離・発達についてなど、どれも

”子どもと関りを持つ役割をされている全ての支援者の方”にも広く知っていただきたい内容となっております。

デートDVファシリテーター養成研修を修了しましたNPO法人レジリエンスさんの資料と内容をベースに(すっごく良いですよ)

2012年から開業カウンセラーとして、それから学校現場でのスクールカウンセラーとしても活動させていただいてきた私自身の知識と臨床経験もプラスした内容となっております。

叶えるためにここで言語化しておきたいと思いますが、いつか、少年院や児童養護施設に居る子ども達にお話をさせていただくのも私の長年の夢のひとつです。

釧路地方の学校などでのデートDV研修・講演ご依頼はこちらからご連絡ください

「デートDV」ってどんなこと?

「デートDV」というのは和製英語だそうで、結婚していない若いパートナー間で起こる暴力(DV)の事を指します。

なので中高大学生など若い人たちにもとても関係がある身近なテーマなんです。

デートDVの知識を知ることじたいが、ひとつの大きな予防となると思います。

それからデートDVの防止というのは「誰も暴力被害を受け続ける人側」にも「暴力をふるう加害者側にもさせない」と言うのが私の中での意味合いです。

どのお子さんも、それぞれ全員が大切なお子さんです。

そしてどの大人も、かつてはその大切な子どもでしたよね。

それからこういった心についての知識を得る事で「傍観者」でいる事も少なくなっていくかもしれません。

もちろん傍観者とされる人を責めている訳ではありません。今まで「どうしていけばいいのか?知らなかっただけ」だと思います。

デートDVのみではなく「いじめの問題」にも同じことが言えますね。

被害者側とされる傷付いた人のカウンセリングなど心のケアがとても必要な事は、ご想像いただけると思いますが

加害者側とされる人にも心のケアは同じくらい必要です。

なぜなら加害者とされる人は「かつて被害者として傷付いた経験をもつ人」であることが殆どだとされているからです。

傷付いた経験をした時に、カウンセリングなど心のケアを受けていればその後、加害者側となってしまうことは起こらなくて済んだかもしれません。

こういった構図(心の働き)を知識として知っている私たち、心理の専門家はまだまだがんばる必要があるのだと思っています。

思春期に知識として学んでほしい「自分も相手も大切にしていこうとする関係性」

ここからデートDVについて「レジリエンスさん」で学んだことの中から一部抜粋してご紹介します。

10代・20代の方たちに伝えたいこと

✲10代の恋人同士間で起こっているデートDVは「3組に1組」と言われているよ。自分が経験していなくても校内やクラスなど身近で起こっているかもしれないね。

✲被害に遭っている事を一番相談されるのが「お友達」なので、あなたが知識として知っておくことはとても意味があるよ。

✲被害に遭うのは女性だけではなくて男性も被害に遭っているよ。ただ酷い怪我をしたりするのはやはり女性が多いよ。

✲健全な恋人・パートナーシップは対等な関係性だよ。デートDVがあるカップルには「上下関係」ができているのが特徴で「相手を怖いと思ったり・自分の気持ちよりも相手の気持ちをいつも優先してしまったりする心理が働くよ」

✲パワーに差がある関係性では相手を思い通りにしようとして「支配(しようとする心理)」が起こるよ。コントロールを強化するために使っているのが暴力だよ。暴力は人との関係性に於いて間違った不健全な方法だね。

✲性別は「男と女」だけじゃないのが当たり前だよ。恋愛は異性間だけではなくて色々な形があるのが自然な事だよ。

✲「束縛されること・束縛すること」と「愛情は別のもの」だよ。友人との付き合い自体や時間の持ち方などを支配しようとされたり、服装や髪型の好み、就活の時の勤務地など相手の希望だけをいつも押し付けられるのは愛情じゃなくて束縛だよ。別れるなら死んでやるという脅しも大きな暴力だね。

✲暴力や暴言を言った後で「ついカッとなって」「お酒に酔っていたから」というのは言い訳でしかないよ。カッとなっても暴力を振るわない人の方が大多数だし、お酒の力を借りて暴言が出るのはその人が「怒りの問題・アルコールの問題 2つのテーマ」を抱えているという事になるね。

✲暴力を奮っていい理由はひとつもないし、暴力を奮われていい人はひとりもいないよ。

✲暴力の種類には「身体的暴力」「性暴力」「経済的暴力」「精神的暴力」「デジタル暴力」「ストーカー行為」があって、重なり合って起こっている事が多いよ。そしてどの暴力であっても「心に深い傷を残してしまうもの」だよ。

✲「心の傷=トラウマ」は身体の傷と違って時間の経過と共に良くなっていくものではないよ。「別れて一件落着」とはならない事が多いので、目には見えない傷であってもカウンセリングなど心のケアを受けることは、その人の将来にとても大切で役に立つよ。

✲暴力のある関係性に於いては、「別れるまでに平均5~8回かかる(必要)」とされているよ。せっかく別れてこれで解決と安心したのに「お友達が何度もよりを戻してしまうのは理解し難い」かもしれないけれど、暴力を受け続けてしまった人の心理を知識として知っておくことで、無力感や嫌悪感が湧かずに済むかもしれないね。

✲学校にはスクールカウンセラーが配属されているので、「自分の事で困った時」カウンセリングを受けられるといいね。学校の中で一番、信頼できる先生や保健室の先生に伝えるとスクールカウンセラーと会えるはずだよ。

✲お友達から相談を受けた時、「本人が誰にも言わないで」と言った時は困っちゃうよね。でも「スクールカウンセラーは秘密を守る義務がある」のと「どうするのがうまくいくか?の経験値を持っている」はずだから一人で悩まずにチャレンジしてみて欲しい。

✲DV(ドメスティックバイオレンス)はお家の中でも起こっているかもしれないね。まずは、その事に気付けた自分の力を認めて褒めてあげて欲しいと思います。

✲親の持つ「暴力や暴言と言うコミュニケーションの持ち方」が自分にも連鎖するのでは?と悲しい気持ちも出てくる人もいるかもしれないね。そうならない為に「怖くて傷付いている心をケア」して「新しいコミュニケーションの持ち方」を学び「カウンセラーと一緒に練習」していけるといいですよね。

✲避妊は望まない妊娠をしない・させない為だけではなく、性感染症にかからないためにもとっても大切だよ。

性的同意って どんなこと?

最後に「性的同意」について、デートDVの学習会で見てもらっている「イギリスの紅茶の動画」を貼っておきます。

★中学生向けの動画★ ↓

https://www.youtube.com/watch?v=xxlwgv-jVI8

★高校生・大学生向け★

https://www.youtube.com/watch?v=-cxMZM3bWy0

いかがでしたか?

こちらの動画ですが、なんと函館の高校生がこちらの日本語版を作ったと聴きました。

内容はもちろん、堂々として凄いな~、と尊敬の想いと共に

わたし自身も思春期に、知識として知っておきたかったとつくづく思います。

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