リフレーム・カウンセリングルームでは、パニック障害の症状をお持ちでお困りだった多くの方々と、心理カウンセリングや心理療法を通して、出会い、向かい合わせていただいてきました。
- パニック障害から回復するという事への私の想い
- パニック障害回復プログラムとは?
- 回復プログラム全6回の流れについて
- 心理療法や自律神経の調整って?
1. パニック障害から回復するという事への私の想い
私自身が、28歳の時に突然、パニック障害を発症し服薬していても
10年間、パニック発作が毎晩のように続いた経験を持っています。
発症した事は、とてもとてもショックでしたが
いちいち絶望を感じていたら耐えきれませんでした。
当時、シングルマザーでしたので、小さな子を抱えての将来が不安過ぎて認めたくない気持ちや
何も起こっていないから大丈夫・・・と思い込みたい否認の気持ちなどから
得体の知れない恐怖や不安に蓋をして抑圧し、麻痺をさせ、
発作が起きていない時は
何事も起こっていないかのように、生活し仕事をする事に成功していました。
でも・・・「気持ちの持ちよう」や「意思の力」などでは到底太刀打ちできません。それだけパニック発作の症状はとても強烈なものです。
また発作が起こったらどうしよう・・・
具合が悪くなったらどうしよう・・・の予期不安との格闘の日々も
本当に大変で、当時の私には様々な行動を回避する事しかできませんでした。
スーパーにも美容室や温泉、映画館、歯科やデパートなどにも行けない生活。
乗り物も本当にダメになりました。
会議の席で具合が悪くなり、退席した事もありましたので
回避行動として出口から近い席に座るようになったり
当然、会社を休みがちにもなりました。
夜間の救急病院にも何度も行きました・・・。
(書いていて「本当に大変だったね」・・・と心の中で自分に一万回言いたい気持ちです)
そんなQOLダダ下がりの日々の生活を
10年どうにかこうにか続けていたある日、
「釧路でカウンセリングを受けられる場所ができた」
「パニック障害にも対応している」
という新聞記事を見付け、
直ちに電話をかけ、予約を取り、実際にカウンセリングを受けに行き
即効性のある短期療法の技法を受け
一度のカウンセリングでパニック発作はピタリと起きなくなり
ポカ~ンとしたのを覚えています。
これが私の、今から16年程前のお話です。
もしかしたら「カウンセリングや心理療法って凄いものなのかもしれない?」
狐につままれたような感覚は継続しながらも、
そこから、ただ突き進むように心理の専門家を目指し
専門家の倫理や、精神医学、沢山のセラピースキル(技法)などを学び
トレーニングや、教育分析のセラピーを受け自己投資を続け、
グループ療法に出まくり、
パニック障害発症の背景や引き金となった自身の持っていた沢山のトラウマに気付き、扱い続け
並行して下の子の出産・子育てをしながら通信制の心理の大学に入学しどうにか修了。
自助グループのファシリテーターなど数年間のボランティアを経て、
釧路市を拠点に2012年から開業カウンセラーとして
多くのパニック障害や不安障害を持つクライアントさんと
出会い、カウンセリングや心理療法を通してサポートをさせていただいています。
パニック障害(パニック症)は、とても一般的でポピュラーな症状です。
一生のうちにパニック障害になる人は1.000人に6~9人と言われています。
(引用:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 総合サイトより)
これだけの有病率の高さです。
症状の強烈さに翻弄され、絶望し、生活の質が落ちた状態のまま生活されている方々が
かつての私のような経験を、現在進行形でされている方が、とても×100
多くいらっしゃる事と思います。
パニック障害から回復してきた自身の経験が、「もし、誰かの役立つのであれば、こんなに幸いな事はない」と感じるのは自然な事だと思っています。
そんな想いから、パニック障害回復プログラムを考えました。
2. パニック障害回復プログラムとは?
対象
パニック障害(パニック発作・予期不安・乗物恐怖・広場恐怖なども含む)の症状でお困りの方で 回復を目指される方
釧路のパニック障害カウンセリング(対面)
<完全予約制>
面接場所は、ご予約をいただいた方に個別にお知らせしています。
(釧路駅から徒歩10分くらい・札幌は中央区大通)
3.パニック障害回復プログラム全6回の流れ
全6回 通われる間隔は選んでいただけます。
例)二週間に一度のペースで通われる方は「3か月」くらい
例)月に一度のペースで通われる方は「6ヶ月」など
全6回終了時にそれ以降については、ご自由に選択していただけます
~例えば~
- カウンセリングの場に於ける目標(パニック発作から回復する、など)が達成されたので卒業される!
- 目標は達成できたけれども、カウンセリングを通して扱いたいご自身のテーマ(親御さんやパートナーとの関係性と向き合いたい、など)がある事に気付けたので、もうしばらく継続して通われる・・・などなど。
- ご卒業された後でも、いつでもご予約は優先されます。
- カウンセリングは「専門家と一緒に思考の整理をされたい方、など」元気な方でも受けていただけます。
パニック障害回復プログラム~初回から6回目までの流れの目安
1回目:初回インテーク面接 90分 (オンライン:80分)
お困りの事、症状の出始めなどについての詳細を伺っていきます。
・精神科・メンタルクリニックなどに通院中の方は、診断名や服薬情報
・出生時についてや成育歴など
・怪我やご病気、手術の有無
などを伺っていきます。
・カウンセリング関係の規約の説明をさせていただき 同意が得られた時にのみ、カウンセリング関係の契約が結ばれます。
・お困りの事(主訴)に対して カウンセリングの場に於ける目標を、一緒に考えて立てていきます。
例)
- パニック発作が起きるメカニズムを知り、発作が起きないようにコントロールしていける自分になる
- 以前のように飛行機や電車に乗れるようになって狭くなってしまった行動範囲を戻していく
- パニック発作を起こす状況にある自分を理解し、受け容れ、家族との関係性も良くしていけるような自分になる
- 子どもに不安を抱かせないような元気な自分になる
- 妊娠中の服薬への不安を軽くしていく
- 薬を辞められる程度に元気になる
などなど。
2回目~6回目 60分 (オンライン:50分)
カウンセリングの場に於ける目標に沿って、一緒に進めていきます。
脳科学的な理解としての「扁桃体の誤作動」などや 神経生理学的な理解としての「HPA軸」などの考え方を分かりやすい言葉でご説明し、一緒に考えていきます。
パニック障害のメカニズムと言われている考え方をご説明し、カウンセリングの中で一緒に考えていきます。
4.「心理療法」や「自律神経の調整」について
・短期療法 即効性のあるケア「タッピング」
また日々、行っていただくセルフケアとして
リソースを用いた呼吸法や、副交感神経の「腹側迷走神経が」優位に切替わるような、楽しめたりリラックスできる事を一緒に考えてリスト化していきます 。
心理療法とは、セラピューティック(治療的な)介入を含むカウンセリング
カウンセリングでは、秘密が守られ、否定をされない安全な場でお話を伺う事をベースに、
その方のその時の状態に合わせて、同意を得ながら 様々な心理療法の技法を組み合わせて用いていきます。
こころとからだは繋がっています「自律神経の調整のタッチセラピー」ホリスティックメディカルタッチ®
「こころ」の方からのアプローチのみではなく、ご希望される方には
神経生理学などの視点から、身体の方からのアプローチ(身体志向の心理療法)もさせていただいています。
タッチセラピーでは、ご自身が本来持たれている「自律神経を調整していくチカラ」をサポートさせていただきますので
その結果としてメンタルの安定につながっていきます。
また、話さなくてもトラウマを扱っていく事ができると言われていますので、話される事に苦手意識をお持ちの方もご安心下さい。
自律神経の調整タッチセラピー【ホリスティックメディカルタッチ®】
必要に応じて 釧路地方の提携先の精神科クリニックをご紹介しております。
これまで北海道の地域に根差してお仕事をさせていただいてきましたが、様々な変化に伴い
「パニック障害のオンラインカウンセリング」も全国に対応中です
対面・オンラインカウンセリング共に、ご希望される方は、ご予約・お問い合わせフォームからご連絡下さい。
☘こころとからだのケア☘ リフレーム・カウンセリングルーム 心理セラピスト/自律神経の調整 ホリスティックメディカルタッチ®セラピスト 平野なおみ