こんにちは。リフレーム・カウンセリングルームの平野なおみです。
この度、所属する「日本家族と子どもセラピスト学会」の認定セラピスト資格をいただくことができました。
2012年から開業セラピストとして、または学校現場のスクールカウンセラーとして、沢山の方が私のもとを訪れて下さり、そしてそのご家族の方々とも向かい合わせていただいてきました。
この12年間、心理の専門家として一番、欲しかった資格をいただくことができましたのでとても光栄ですし、同時に身が引き締まる想いです。
これからも変わらず、専門家の倫理を大切にし心理療法のスキルアップのみではなく「自己のパーソナリティを高め続ける専門家」でありたいと思っています。
(ちなみに人の成長に”上限はない”んですって!!!)
と言っても・・・(どちらかと言えば)型破りなセラピストでもい続けたいと思っています。笑
正論を言うカウンセラーさん・・・私がセラピーを受ける立場だったら物足りなく感じてしまうと思います。笑 そして特に思春期の子たちには何の役にも立ちません。むしろ逆効果。
こう考えると56年間、生きてこられた私の(時に型破りな)色々な・沢山のパーツ(部分・歴史)がセラピストとしてとても役に立っていることに気付きます。
子どもの頃から既に不安の塊であった私・娘時代の感情がジェットコースターであった私・PMSがひどかった私・もらいたくてももらえなかった愛を食べ物に置き換えて自分を満たしひとり孤独に惨めな思いをしていた私
母となった私・シングルマザーとしてWワークをしていた私・営業職で常に上位成績を取り颯爽と生きていた私・そうすることでなけなしの自尊心を保っていた私
パワハラや、バイト先の賃金未払いに遭い唇を嚙み締めた私・バーンアウトし朝、会社に行けなくなり逃げるように退社しそんな自分を何年も責めていた私
大きな地震や津波が怖くてたまらなくなった私・お隣で起きた事故の目撃や犯罪被害に遭い縮み上がっていた私・そして眠れなくなった私
パニック症を発症した私・服薬していてもパニック発作は10年続き誰にも言えずにひとり孤独に耐えるしかなかった私・絶望している事にすら蓋をして感じないように生きていた私・一度のセラピーでパニック発作がピタリと止まってぽか~んとした私
空の巣症候群に陥った私
不育症の末、超高齢出産で子どもを授かれた私・妊婦特有の疾患に罹患して大変だった私
産後すぐに通信制大学で心理学を専攻し(休学制度を最大限を使いつつ)どうにか卒業した私
並行して心理の専門家を夢見て精神科クリニックの代表が主宰する専門家育成の場で学ぶ選択ができた私・夢見る夢子ちゃんが震災をきっかけに真剣に人の役に立ちたいと腹を据えた私
不安で一杯だったけどカウンセラーとしてスタートできた私・カウンセラーという職業・役割に対して時に理解してもらえずに「ちっきしょう」と思った私・もっと図々しくいこうと決めた私
北海道のあちこちでお仕事をさせていただき、札幌や帯広へ試験やスクーリングを受けに通った私・小さな我が子を置いて家を空ける事の不安も本当は持っていた私・仕事と子育ての両立に悩んだ私
疾患を持つ子の母としての私・子どもの気持ちよりも「周りから自分が良い母と思われたい」気持ちを優先していた事に気付いて愕然とした私(←この時もう既に心理の専門家^^;)
年齢を重ねできなくなった事や、更年期症状に気持ちが付いていかなくなった私・続くケガや骨折の痛みなどで一時、心身ともにダメージが大だった私・心理的なストレスを抜けない疲労感や頭痛や肩こり、歯の食い縛りによる顎関節症、腰痛として出してきた私
こういった自律神経症状に対して自分がタッチセラピーを受けてみることで「何とかなりそう」と希望を感じた私・では自分のクライアントさんにも提供できるようにならなくては、と考え何年もかけて複数の資格を取った私・心と身体はつながっている、自律神経系を調整しホルモンが調整されていくと気分も変わっていくと実感した私
「介護は突然はじまった」私←(今ここ・笑)
これまでの私の物語(の一部)でした。
私は、心理の専門家として「机上の学びのみ」ではなく、「自身の持つトラウマのケアをし続けある程度、回復し楽になったセラピスト」です。
トラウマはその数や期間や深さは異なれど、誰もが抱えているものです。
私の持つ教育ベースでは、「セラピストとして最も大切な事は、学びのみではなく自身の持つトラウマのケアを続けること」とされています。ここが足りていないと人は無意識的に「自分の持つトラウマ反応から悪気なく相手を傷付けてしまう」ことがよ~く起こります。
淋しさ、ポツンとした感じ、守ってもらえない感覚、誰にも言っちゃいけないと子どもながらに周囲を気遣った心細さ、不安や恐怖、もらえなかった愛を求めて懸命に生きてきたこと、理解されない孤独感、自分は人とは違っていて「変だ」という間違った認識、
罪悪感、自分や相手を責めたい気持ち、怒りの感情とその下に隠した悲しみ、麻痺させて何も感じない感じ、大したことはないと思いたい否認や抑圧の防衛機制、被害者意識の強さ、人を信じられなかったり相手を回避して本当の自分を隠す生き方、人とうまく関係性を結べない感じ
「こんなことを言ったり・やったら嫌われる」の見棄てられ不安、グレーな感じ、落ち込み、誰かに認められたい強い気持ち、自信のなさから「やってもやっても自分にOKを出せない感覚」、死別などお別れすることの辛さ、言葉にならない沢山の想い・・・そして涙や笑顔。
これらが自分のカウンセリングや心理療法で扱ってきたテーマで、長い年月をかけて私の中でくすぶっていて「症状を必要としていた」根っこの部分です。
カウンセリングの場には、同じような想いをされた方やそのご家族が沢山、来られますので
そのご苦労や頑張ってこられた事実を想像することが”人よりも少しだけ”しやすいのでは、と思っています。
なので全ての出来事・歴史が私の財産です。この続きの物語も、楽しみながら、そして時に迷いながらも、大切に創っていきたいと思っています。
こちらを訪れて下さっている皆様の物語も、カウンセリングルームで聴かせていただけましたら幸いです。
どんなに最悪と感じるような出来事でも、ちょっとだけ視点を変えてみると「必ずできている部分」はあるものです。カウンセラーと一緒にそこに光を当てていけるといいですね。
リフレーム・カウンセリングルーム 家族と子どもケア・サポートチーム 代表 心理セラピスト 平野なおみ