AC アダルトチルドレン・共依存症

2024年4月15日

”わたしがしあわせでありますように”と思えていくことは”心の問題からの大きな回復”

「わたしがしあわせでありますように」

これは、こちらのHPのTOP画面に入れてもらった文言です。今日はこの事について書きたいと思います。

“安心の土台”を構築できなかった成育歴を持っていたり、圧倒されるような出来事になすすべもなく凍り付いて神経系にトラウマとして残ってしまっている方の中には、その後の人生に生きにくさを感じる方は少なくないと思います。

鬱や適応障害、パニック障害、PTSDなどのメンタル不調を始め、心身症などストレスから起こる身体の不調、手術や事故や怪我などの後に起こる不安感、自分が人からどう見られているのかが過剰に気になる、集団の中に入ることや学校に行くのが怖い、

常に不安や緊張が強い、過敏さ、焦燥感、強迫的な思考、被害者意識の強さ、怒りの問題、自分に自信が持てない、自分は変だと思う、人にいつも依存してしまう、消えたい・いなくなりたい気持ち・・・

幸せになれないようなパートナーばかり選んでしまう、結婚生活がうまくいかない、人との関係性やコミュニケーションがうまく持てない、0か100かの白黒思考・完璧主義、ご家族の方のアルコールやギャンブルなど依存症の問題、

子育てが辛い、職場の人間関係に悩んでいる、バーンアウト、親との関係性がしんどいなどのアダルトチルドレンが抱えるテーマ・・・などなど。

私の所に、カウンセリングや心理療法を受けに来られる方々の多くはこういった事にお困りの方たちです。

さてさて、何度も書いてきていますが

私は10年続いたパニック障害の症状から回復したくて藁にもすがる思いで心理療法を受けに通い始めた元クライアントでした。今から18年前のお話です。

私の場合は、すぐにパニック症の症状を手放す事ができましたが、そこから「自分の抱えていた課題」に次々と気付き、カウンセリングの場で話す中身は自身が抱えていた「生きにくさ」へ移行していった訳です。

「自分が生きづらさ」を抱えているとは全く認識できていませんでしたし、その言葉すら知らなかったと思います。(その当時はまだそんなに認知されていなかったコトバ・表現だったかもしれませんね)

個別のセラピー(心理療法)とグループ療法を受けにせっせと通い、自分と向き合い。

セラピストの先生のお勧めの著書をたくさん読み、心理学講座に通い「自分にいったいなにが起こっていたのか?」に気付き本当の自分を知っていきました。

こりゃ~、パニック発作も起こって当然!と思ったものです。

自分の沢山の「前に出ている意識のその奥にある意識」を自分の中から見付け・感じてきたという事になります。

奥にある無意識は勿論、自分でも認識できていないことが普通ですので生きづらさからの回復の作業は、時に痛くもあり、新たな自己発見に自分でも驚き、そして時にワクワクもしました。

つまり「本当の自分を必死で取り戻してきた」ということですね。

「自分は幸せになれるはずがない」と、私は無意識ではそう思っていました。「自分にはそんな価値がない・ある訳がない」と感じていたんです。かつての私がいかに重症だったかのエピソードですね(笑)

今思えばになりますが、私はこういった「本当の自分を取り戻す必死期」を経て・・・いつしか「まずは自分で自分を幸せにしていこう」に着地していったように思います。

気付きのきっかけは覚えていませんが、個別のセラピーと違って、グループ療法に参加すると他の参加者さん・仲間のワークにも間接的に参加することになりますので

その分、沢山のことを感じ、そして沢山の気付きを得られます。(回復の効果は「個別のセッションの10倍」と言われています)

その辺から、「いかに私は、今まで自分を蔑ろにしていたのか?」ということに気付いていったのだと思います。

でもこれも当然のことと言えます。自分を大切にしていいとか、どういうのが大切にするという行為なのか・・・自分で自分を幸せにする方法ってなに?と言う感じで、習ってきていませんでしたから。

成育歴の中で本来、習うべきものであるにも関わらず私と同じように「習えなかった」「逆のことを教えられた」方は少なくないと思います。

自分に向き合い始めた最初の頃は、人の事ばかり話しセラピストの先生に「自分の事を質問されてポカ~ンとしていた私」です(笑)

自分の感情も分からず、自分にフォーカスなんてしてこなかった人生を歩んできていた事が分かりますね。

「他人優先主義の生き方」から「自分優先主義の生き方」に

これはアメリカ在住のサイコセラピスト、故・西尾和美先生のお言葉です。

自分勝手と感じてしまう方も中にはいらっしゃるかもしれませんが

「自分がなんなのか分からない・分からなくなっている」状態の方は、「優先順位はまず自分にフォーカス」してみていけるといいですね。

「自分という人間は、何をやりたくて何をやりたくないと言っているのか?」に耳を傾けてみることができていき、それを可能な範囲で実行できていくとメンタル不調や身体に出るストレス症状も減っていくと私は思っています。

それが例え、物凄~くハードルが高くて時間がかかったとしても・・・です。

日本の文化として、特に女性は「家族など誰かのお世話をすることが尊い的な美学」は今でも根強くあると思います。

母として・妻として・娘として・嫁として・姉として・孫として・従業員として・同僚や後輩として・職場の雰囲気をよくするムードメーカーとして・・・。

こういった関係性がうまくいっている時は、いいかもしれません。

でも不安や相手に怒りなどの葛藤を感じていたり、コントロール欲求が強くなっていたり、無力感に苛まれたり、イライラや落ち込みなどメンタル不調の症状が出ているなど何かうまくいかなくなった時に

「自分を知り理解し私はこういう人間だというのを持てていないと」余計苦しくなると私は自身の経験からもそう思います。

誰か力を貸したい大切な人がいる方は、まずは自分で自分を助けられていることが最低限、必要かもしれませんね。じゃないと共倒れになってしまいます。

例えば、お子さんの不登校についてお母さんの混乱が強いとその混乱はお子さんにも共鳴してしまって状況は悪化してしまう事が殆どだと思います。

今は、混乱し弱っているご自身の事を、助け優先していってあげられるといいですね。

自分をしあわせにできるのも、そうではない人生を送るのも選ぶのは自分自身である。

ここに気付けていけると心の問題からの回復は大きく進んだということになると私は思っています。

「子どもに一番、教えたいこと」のひとつ

親がイキイキと自分のやりたいことをやっているその姿を見て、子どもは安心しながら自身の将来に希望を感じ、そして安心して巣立っていけるのかもしれませんね。

ちなみに私は勿論、成育歴で習うことができませんでしたので大人になってからカウンセリングや心理療法を通してセラピストに伴走してもらいながら「自分で自分をしあわせにしてあげられるように」ここまで育ててきました。

もちろん長くかかりましたし時に痛みを伴う作業となりましたが、自分だけは自分を絶対に諦めないと心に誓ったことが、ある日、ふと気付けばそうなっていたように思います。

皆さんはいかがですか?

それでは、また

気持ちの良い4月の朝。歩いていてこけた訳ではないのですが足をグギッとしてしまいました。着圧ソックスを履きながら悪化しないように今日のウオーキングは様子をみながらと決めた私です。

時間のない時ほど、ひとつひとつゆっくりと!ですね🌸