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2024年1月12日

被災していなくても不安が強い方へ・不安でもいいから「落ち着いていること」

こんにちは。リフレーム・カウンセリングルームの平野なおみです。

新しい一年が始まりましたね。私は6日がお仕事始めだったのですが、いつも数日前から「待ちきれない感覚」が起こります。また、大好きなクライアントさん達とお会いできてとても嬉しいです。

と・・・言っても、大きな災害から始まった今年です。私もとても胸が痛んでいます。こちらを訪れて下さっている皆様は、いかがお過ごしでしょうか。

さて、カウンセリングを受けに来られる方の中で不安が強い状態の方の多くは「地震が怖い・津波が怖い」と言う事を話して下さいます。大人も子どももです。

私の住む釧路地方は、今まで大きな地震が何度も起こっている事、そして港街である事から、地震や津波の恐怖を感じられるのは「当然で自然な事」だと思います。

ただ「ずっと何年も・何十年間もその事に強い不安が続く」のは不安症/不安障害の症状の範疇に入ると思います。

そして、その不安を抱えながらの生活はとてもとても大変なものだと思います。

災害などが起こった時のメンタルヘルス

自然災害などに巻き込まれてしまった時に、一時的に気持ちの面で混乱が起こったり眠れなくなったりする事は「危機に対する自然な反応」であり「病的な反応ではない」とされています。

(ただしお子さんの場合は、強い脅威に遭遇した時にその後の発達や成長に大きく影響する可能性があるので特別なサポートが必要と言われています)

私も以前、「災害時の心理ボランティア」の研修を受けました。サイコロジカル・ファーストエイド(心理的応急処置)として、被災された方はもちろん、助けに入られている方、そして被災されながらも支援する側の役割に翻弄されている方々が少しでも安心して落ち着ける時間や環境を持てる事を心から願っています。

そして応急処置に留まらず、その後も辛い感情を抱かれる方は少なくないと思いますので生活の支援は勿論の事、心のケアがなされる事を心から祈っています。

今日は、被災していなくても胸がザワザワする・・・不安で居ても立っても居られない状態が続いている方々へ向けて少し書けたらと思います。

「災害トラウマ」トラウマが大きい人ほど、脳がアタックされやすい

この事を習った時に、自分に当てはまるのでとても納得した私です。

例えば、・被災地の状況をテレビや動画などの映像でずっと見続けてしまう ・見ていないと申し訳ない感じがしてしまう ・過覚醒:少しの刺激(物音や家族と離れる事など)にも過敏になってしまい緊張状態が続く ・眠れなかったり落ち込んだりイライラしてしまう ・何か恐ろしい事が起こるような気がして恐怖を感じる ・動悸や喉の辺りの詰まり感 ・肩こりや抜けない疲労感 などなど・・・

いかがでしょうか?

アタックされやすいと言うのは、報道などでの映像や音声などの刺激から「被災していないにも関わらずまるで自分がその場で被災している」かのように脳が感じてしまっている状態です。

なので、特に子どもやしんどい方は・映像や音声などシャットダウンできるといいですね。いつもリビングでテレビが付いているご家庭はご家族の協力が欲しい所ですね。

助けたいのにそれが叶わない無力感や、今まさに苦しんでいる人がいるのに楽しんじゃいけないと感じてしまう罪悪感などは、その人の持つ優しさや共感力の高さの証だと私は思います。駄目な事ではないですよね。ただこれらが強すぎたり長く続くと辛いものです。

・ストレッチやラジオ体操など身体を動かしてみたり ・不安の強い状態の時は上半身に力を込めている事が多いと思いますので足の裏や椅子に触れている下半身をじっと感じてみたり(グラウンディング) 

・呼吸も浅くなっていると思いますので気付いたら深い呼吸を意識してする ・安心できる人を心の中で思い浮かべる ・趣味や仕事など打ち込めるものを行う ・笑ったり楽しんだりする ・そして「備える」

「自分が今、不安を感じている事に気付く事」そして「不安でもいいから落ち着いていること」ができていくといいですね。

災害が起こった時には、なるべく早めにこういった事を発信しようと心掛けているのですが。今回は文字にする事に苦しさを感じ日々、自分の世話に勤しんでいた私がいました。

優先順位はまず自分!自分で自分を救えていないと誰かをサポートする事はできませんからね。

2024年の新年のご挨拶とさせていただきます。

こちらを訪れて下さっている皆様に「いい事、たくさんありますように」

それでは、また

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